「常識」という名の恐怖

消費税など引き上げる必要はない。いくらでも他にやり方はあるだろう。がしかし、それはいずれ引き上げられる。

国の借金について何度か触れているが、よく言われているのは「借金のぶん資産がある」という事だ。借金だけをクローズアップし、いかにも危機的状況であるという事をメディアが煽り、増税するのが正しい事だという、そうしないと破綻してしまうんだというイメージを植え付ける。その結果、遅かれ早かれそれらを「解決」する手段として、増税が行われる。

では日本には、どのくらいの資産があるんだろう。ちなみに2010年12月末時点でのバランスは、資産の部で金融資産494兆円、固定資産等579兆円で合計1073兆円。負債が1037兆円で、純資産が36兆円となっている。

言う人が言うと、これだけ資産があるんだから日本は大丈夫なのだと。では、それだけ健全だと言われる状態で、なぜ借金が年々増え続け、増税が必要になるのだろう。

バランスシートは、言葉通りバランスが取れている表だ。右と左、+と-を合わせると0になる。よく国の借金(国債)は国民の資産だというが、国債にはもちろん金利がある。ではその金利はどこから出てくるのか。国が国民の為に稼ぐ? そんな事は天地がひっくり返ってもしないだろう。でもバランスをとるためには、何かで辻褄を合わせなければならない。

日経のサイトで面白い記事があり、そこには「そもそも資本主義経済とは「誰か」が借り入れを増やし、支出に回さなければ、成長することは困難なのである。」と書いてあった。そもそも存在しない「利子」というものに辻褄を合わせるため、更なる借金をし続けないと破綻してしまう、これが資本主義の実体だ。

面白い事に、同じく2010年12月末の主要国の国内余剰資金は、日本が251兆円でトップ、逆にアメリカは252兆円のマイナスになっている。長年押し付けられ、決して現金化する事の許されないタダの紙切れの某国債が、恐らく「日本の金融資産494兆円」と言われている所に多く存在しているのだろう。それは果たして資産と言えるのか?

これら「紙幣」や「バランスシート」という考え方を、そもそも誰が最初に作ったのかを考えれば、自ずと答えは出てくる。自分たちが「常識」と考えているあまりに当たり前の事は、このように永久に借金をし続け、誰かが永遠にその肩代わりをし続けるというシステムを作り上げるためのものだ。

現在の資本主義で動いている限り、政治家は企業や団体などの意思を実行するのみだ。もちろん企業や各団体の背後には、それらをバックアップする組織がある。そしてそれから生まれた「法律」という名の常識は、我々にお金を稼ぎ、税金を納めるという事を強制させる。「教育」の名の下、徹底的に、この手の行動に強制感がなくなるよう思想を植え付ける。メディアはそれをさらに後押しする。

お金の常識がある以上、負債があればそれを返済するのが「当たり前」となる。本来「タダの紙」、今となっては「コンピューターの数字」でしかないお金は、人を動かす力そのものだ(少なくともそう思っている人が多い)。そして負債は意図的に造られる。その他にも病気や飢餓など数えればキリがないが、共通するのは全て「恐怖」だ。

ガンが治せる? なぜ治療ばかりで、誰も原因を真剣に調べないんだ。(調べても公表されないか)

病気を予防する為にワクチンを打ちましょう?

遺伝子組換え作物に、種子の特許だ?

必要な予算に足りないから増税だ?

これら全て、根っこは一緒の問題だ。我々の常識という名の下に、あらゆる事がコントロールされている。ある意味ではお見事だが、これがそうそう何百年も続くとは到底思えない。あとはいつ崩壊するかという事だが、その時に気をつけなければいけないのが、恐怖からの集団心理で戦争になるという事だ。明らかにそっちへ持っていきたがっている輩が多い。

もしその時が来たら、すかさずガンジーの非暴力不服従の考えを思い出せたらと思う。どうかメディアのまやかしに惑わされませんように。